平成26年度助成内容決定

カシオ科学振興財団
第32回(平成26年度)研究助成　決定
合計38件・総額4,996万円

公益財団法人カシオ科学振興財団〔理事長：樫尾隆司〕は、平成26年度の研究助成として、合計38件・総額4,996万円を決定いたしました。

カシオ科学振興財団は、カシオ計算機株式会社の故・樫尾茂初代会長とその息子である四人の兄弟が発起人となって基金を拠出し、我が国の学術研究の発展と振興に貢献するため、1982年に設立しました。
本年度も、「特に萌芽的な段階にある先駆的かつ独創的研究を助成すること」を主眼に審査をおこない、281件の応募の中から選考の結果、下記の通りに本年度の研究助成を決定いたしました。

募集期間：平成26年4月10日～6月5日
応募数 ：91大学より281件

選考にあたっては、全国の大学から15名の先生方が選考委員を務め、日本の産業における今後の重要度や独創性を審議した結果、38件の研究テーマが選ばれました。

第32回の本年度は、昨年度と同じく「次なる産業革命の中核をなす新技術研究」という特別テーマを設け、本テーマに選ばれた研究への助成額をそれぞれ500万円といたしました。

特別テーマ

• 東京農工大学大学院工学研究院　教授　高木康博
  「全周から見ることができるホログラム表示技術の実現」
• 九州大学稲盛フロンティア研究センター　教授　安田琢麿
  「有機円偏光発光デバイスの創出と革新的三次元表示技術への展開」
• 慶應義塾大学理工学部　専任講師　安藤和也
  「非線形スピントロニクス機能による次世代省エネルギー電子技術基盤の構築」

以上3件の研究に対し、1,500万円の研究助成金の贈呈を決定いたしました。

基本テーマ

北見工業大学工学部助教である古瀬裕章氏による「透光性多結晶セラミックを用いた次世代レーザー加工用光アイソレータの開発」など、計35件の研究に対し3,496万円の研究助成金の贈呈を決定いたしました。
なお、上記の助成金贈呈式は、来る12月5日、カシオ計算機株式会社・本社（東京都渋谷区）にてとりおこないます。

募集対象研究分野（21分野）

また今回、下記の特別テーマを設けています。

特別テーマ

次なる産業革命の中核をなす新技術研究

カシオ科学振興財団　概要

【設立認可】 昭和57年12月23日
【公益財団法人設立登記】 平成22年12月1日より

年度別　研究助成総額の推移

回数	年度	件数	総額（千円）	回数	年度	件数	総額（千円）
第1回	昭和58	24	25,900	第17回	〃11	39	50,780
第2回	〃59	28	34,912	第18回	〃12	39	49,710
第3回	〃60	33	41,460	第19回	〃13	37	49,800
第4回	〃61	34	43,165	第20回	〃14	42	55,640
第5回	〃62	30	40,905	第21回	〃15	40	50,400
第6回	〃63	33	42,950	第22回	〃16	39	50,740
第7回	平成1	34	42,900	第23回	〃17	44	50,000
第8回	〃2	33	43,925	第24回	〃18	46	51,990
第9回	〃3	33	44,900	第25回	〃19	49	54,350
第10回	〃4	41	51,760	第26回	〃20	43	53,000
第11回	〃5	36	47,980	第27回	〃21	42	52,000
第12回	〃6	39	51,690	第28回	〃22	39	50,750
第13回	〃7	40	50,850	第29回	〃23	38	49,000
第14回	〃8	39	49,830	第30回	〃24	38	50,000
第15回	〃9	39	49,920	第31回	〃25	38	50,000
第16回	〃10	38	49,940	第32回	〃26	38	49,960
・第32回までの助成金総額：1,531,107千円 ・助成件数：1,205件